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施工人員25%減…鹿島がトンネル工事向け鋼管打設を機械化

施工人員25%減…鹿島がトンネル工事向け鋼管打設を機械化

「新型楽ダナ」から鋼管をガイドシェルに移す

鹿島は山岳トンネル工事の補助工法であるAGF工法(注入式長尺鋼管先受け工法)のうち、ソケット型AGF鋼管打設作業を機械化するシステムを開発した。「みなとみらい21線車両留置場建設工事(土木工事)」に試験導入し、効果を検証。その結果、1シフト当たりの施工人員を25%減らし、重量物運搬や狭所での連結作業の負荷軽減効果を確認した。

同システムは古河ロックドリル(東京都千代田区)、ケー・エフ・シー(同港区)、トーキンオール(川崎市川崎区)との共同開発。鋼管供給用の「新型楽ダナ」と鋼管連結用の「連結機構付きガイドシェル」の2装置で構成する。

新型楽ダナは、専用ラックにセットした鋼管を1本ずつガイドシェルに供給する装置。必要な人員はオペレーター1人で、鋼管を工場出荷時からラックにセットしておけば作業員が重量物を持つ必要がない。

また、連結機構付きガイドシェルは鋼管の前後を把持し、押し込む機構の追加によりソケット型鋼管を連結できる装置。作業員2人が人力で行っていた連結作業が不要で、オペレーター1人に減らせる。作業の負荷を軽減し、安全性も向上する。

日刊工業新聞 2023年12月5日

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