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節約志向で「白物家電の出荷額」低迷…それでも増加したもの

節約志向で「白物家電の出荷額」低迷…それでも増加したもの

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日本電機工業会(JEMA)が23日に発表した2023年度上期(4―9月)の白物家電の国内出荷額は、前年同期比3・2%減の1兆3116億円となった。JEMAは外出機会の増加によるサービス消費への移行や、物価高を受けた消費者の節約志向が出荷額の減少に影響したとみる。9月単月では、国内出荷額が前年同月比0・7%増の2095億円で3カ月ぶりに増加した。

白物家電国内出荷額

23年度上期のエアコンの出荷額は前年同期比5・2%減の4617億円。出荷数量は同8・9%減の514万5000台。22年度上期は中国・上海ロックダウン(都市封鎖)が解除した後に出荷体制が正常化し、出荷数量が高水準となったため反動が出た。

冷蔵庫の出荷額は同4・9%減の2315億円。出荷数量は同6・9%減の184万台を記録。400リットル以下の小容量や中容量は22年度上期から微増だったが、401リットル以上の大容量は、同9・8%減の81万6000台となった。

一方、洗濯機の出荷額は同7・1%増の2016億円。出荷数量は0・4%増の208万3000台となり22年度上期を上回った。洗濯乾燥機のうち、ドラム式の数量が初めて8割を超えた。また、外出機会の増加を背景に、ドライヤーの出荷額が同24・9%増の220億円と好調に推移した。

9月単月では、民生用電気機器全体の出荷額に占める割合が大きいエアコンの出荷額が、前年同月比16%増の548億円で4カ月ぶりに増加。さらに冷蔵庫は同8・8%増の411億円で2カ月連続で増加した。


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日刊工業新聞 2023年10月24日

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