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市場拡大を期待…ローム、シリコンキャパシター参入

市場拡大を期待…ローム、シリコンキャパシター参入

ロームが開発したシリコンキャパシター「BTD1RVFLシリーズ」

ロームは次世代コンデンサーとされるシリコンキャパシターに参入する。スマートフォンやウエアラブル端末など向けに小型タイプを製品化し、販売を始めた。シリコンキャパシターは半導体プロセスを使うことで、積層セラミックコンデンサー(MLCC)と比べて半分以下に薄型化できるのが特徴で、市場拡大が期待できる。2024年以降も品揃えを強化していく計画だ。

第1弾として、面実装タイプのシリコンキャパシター量産品としては業界最小となる0402(横0・4ミリ×縦0・2ミリメートル)サイズ「BTD1RVFLシリーズ」を発売した。一般的な0603サイズと比べ実装面積を約55%削減。前工程は滋賀工場(大津市)、後工程はローム・アポロの筑後工場(福岡県筑後市)で生産する。月産50万個体制で量産し、消費税抜きのサンプル価格は800円。24年9月には高速・大容量通信機器向けに高周波特性に優れた第2弾を発売する予定。さらに25年9月の投入を目指し、サーバーや産業機器向けの開発も進めている。

シリコンキャパシターは誘電体にシリコンの酸化物や窒化物を使用する。セラミックスを誘電体に使った積層セラミックコンデンサー(MLCC)と比べ、高温耐性で、基板単位面積当たりの静電容量を大きくしやすい。

ロームではシリコンキャパシターの市場規模が、30年に22年比約1・5倍の3000億円まで成長すると予想。MLCCで世界トップの村田製作所も、フランス子会社でシリコンキャパシターの増産を計画している。


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日刊工業新聞 2023年09月14日

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