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オムロン、医療データサービスのJMDCにTOB

オムロン、医療データサービスのJMDCにTOB

会見するオムロンの辻永社長

オムロンは8日、医療データサービスを手がけるJMDCに対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。現在の保有株式31・49%から50%超に引き上げ、連結子会社化を目指す。買い付け期間は11日から10月10日まで。JMDCの上場は維持する方針。従来のヘルスケア領域に加えて、オムロンの制御機器事業などとも連携していく。連結化効果などで2027年度に売上高1000億円を目指す。

買い付け価格は1株5700円で、買い付け総額は最大855億円。オムロンに次ぐ株主のノーリツ鋼機もTOBに応じる。同日都内で会見したオムロンの辻永順太社長は「これまでデバイスなどを中心に提供してきたが、デバイスなどから生まれるデータを価値に変えていく部分が当社の課題だった。JMDCはまさに当社のデータを価値に変えることができるケイパビリティーを備えた企業だ」と狙いを説明した。

オムロンは22年2月にJMDCと資本業務提携を結び、約1100億円出資して持ち分法適用会社化。オムロンの血圧計をはじめとする医療機器と、JMDCの医療データを組み合わせて、健康増進や重症化予防に関するソリューションを展開。JMDCの松島陽介会長は「この1年半ほどの協業を通じて一緒に汗をかいて互いのことを知り、信頼関係が築けた」と話す。TOB成立後は、オムロン社長直轄組織を設置予定。人材の相互出向も想定する。

日刊工業新聞 2023年09月09日

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