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23年度の建機出荷、3.1兆円に上方修正した理由

日本建設機械工業会(建機工)は3日、2023年度の建設機械の出荷金額予測を2月予想比1341億円増の3兆1921億円(前年度比5%増)に上方修正したと発表した。輸出向けを同890億円増の2兆2320億円(同5%増)、国内向けを同451億円増の9601億円(同4%増)にそれぞれ引き上げた。24年度も国内、輸出ともに増加を見込み、全体では前年度比3%増の3兆2768億円と過去最高を4年連続で更新する見通しだ。

3日会見した本田博人会長(キャタピラージャパン代表執行役員)は、上方修正などの理由について「国内が公共投資、民間工事ともに堅調なことに加え、輸出増のネックだった船舶不足の問題が改善される」と述べた。

建設機械需要予測を発表する本田会長

23年度の上・下期で2月予想と比較すると、国内は上期が70億円増、下期が381億円増で、輸出は下期が1602億円増だが、上期は712億円減としている。前年度比では上・下期とも増加は変わらないものの、上期の下振れ要因として「上期は部品は正常化したが船不足が若干残るため」(本田会長)と見込む。

最大市場の北米の景気は、大手メーカーは下期に減速する見方が強いが、建機工の会員全体では堅調を持続するとの見方が多い。為替についても下期は大半が1ドル=136―145円を予想し、130円を切る円高になる見方は少ない。

世界市場に影響を及ぼす中国市場については、23年度は減少の見方が大勢だが、24年度は横ばい予想が47%で約半数を占める。本田会長は中国メーカーの生産余剰状態は認めつつも「5%の経済成長をうたう以上、それなりの公共投資を打ち出すのではないか」との見通しを示した。


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日刊工業新聞 2023年08月04日

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