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事業承継税制の延長検討へ…中小経営者の高齢化対応

事業承継税制の延長検討へ…中小経営者の高齢化対応

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中小企業の経営者が自社株を後継者に贈与・相続する際に税負担を猶予できる事業承継税制について、政府が延長を検討することが分かった。経営者の高齢化が進む中、円滑な事業承継を後押しするのが狙い。猶予措置を受けるための申請期限が2024年3月末に切れることから、経済産業省は23年夏の税制改正要望で、期限延長を求める方向で調整している。

中小企業の経営者が保有する自社株を後継者に引き継ぐ場合、生前であれば贈与税、死後では相続税がそれぞれかかる。18年に導入した法人向けの特例措置は、非上場株式について税負担を100%猶予する仕組み。後継者が株式を第三者に売却するなどしない限り、猶予される。

特例措置の適用期限は27年末までで、適用を受けるためには、特例承継計画を24年3月末までに提出する必要がある。経産省による税制改正要望を受け、23年末の政府・与党による税制改正論議で、具体的な延長幅について検討する見通し。

政府は6月に閣議決定した「新しい資本主義」実行計画の改定版で、事業承継税制の拡充などの必要性について指摘していた。

日刊工業新聞 2023年07月18日

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