ニュースイッチ

ニチコンが25億円投資、チップ型アルミ電解コンデンサーを増強

ニチコンが25億円投資、チップ型アルミ電解コンデンサーを増強

ニチコン岩手で竣工した新管理棟

ニチコンは岩手県の生産子会社でチップ型アルミ電解コンデンサーの生産を9月以降、順次増強する。詳細な完了時期は非開示だが、生産能力を2023年3月期比で20%増とする計画。このほど新管理棟を完成したことに伴って空いた既存棟のスペースを改修して生産設備を導入する。総投資額は約25億円。車載用途を中心に増産し、自動車の電動・電装化の潮流で拡大する製品需要に対応する。

ニチコン岩手(岩手県岩手町)の敷地内に3階建て、延べ床面積1650平方メートルの新管理棟を完成し、既存棟内にあった管理部門を新棟に移管した。これに伴い既存棟の1フロア、延べ床面積1380平方メートルを7月中に改修。9月以降に順次生産設備を導入する。

世界的な環境意識の高まりを受け、自動車の電装化が加速している。ニチコンのアルミ電解コンデンサーも、電子制御ユニット(ECU)など向けに需要が拡大しているため、増産体制の整備を急いでいた。

日刊工業新聞 2023年07月14日

編集部のおすすめ