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天草エアライン、たった1機の「みぞか号」退役。16年で地球310周分飛ぶ

そして2代目「みぞか号」就航
天草エアライン、たった1機の「みぞか号」退役。16年で地球310周分飛ぶ

福岡から天草へ到着した初代みぞか号の最終便


JACも17年からATR導入



 今回導入したATR42は、日本航空(JAL)グループで鹿児島空港を拠点とする日本エアコミューター(JAC)も、2017年から導入する。このため、JACのパイロットと整備士が天草エアラインへ出向し、天草のパイロットがATR42への機種移行訓練を実施しながらも、天草-福岡線は運航を継続できた。また、JALは2015年4月から天草エアラインの全便を対象に、コードシェアを始めている。

 JALの大西賢会長は「グループでパイロットや整備士の訓練を支援できたことで、減便を最小限に抑えられたと思う」と振り返る。「地方航空会社が一番辛いのは、経営が安定しないこと。営業や宣伝の支援を通じて、安定的に乗っていただける仕掛けを作りたい」と、今後進めていく協業の方向性を示した。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
天草エアラインの初代みぞか号が19日夜の福岡発天草行きで退役。16年間の運航に幕を下ろしました。

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