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アルプスアルパインが30億円投資、ゲーム向け部品の生産能力2倍

アルプスアルパインが30億円投資、ゲーム向け部品の生産能力2倍

アルプスアルパインの「ハプティックリアクタ」

アルプスアルパインはゲーム機向け電子部品の生産を強化する。2023年度に国内外の工場に約30億円を投じ、24年度の生産能力を22年度比約2倍まで引き上げるほか、新製品開発も目指す。ゲーム内の情景に合わせて微妙な触感を再現するハプティクス(触覚技術)に対応したコントローラーなどで需要増が期待できる。ゲームをはじめとするアミューズメント関連製品の売上高を27年度に22年度比3倍超の500億円に伸ばす。

生産能力を増やすのは振動で衝撃や手触りなどの触覚を再現するハプティクスに関する部品。コイルの両端を磁石で支え、バネで保持した内部構造で、縦と横で別々の振幅の振動を出せる「ハプティックリアクタ」や、モーターや触覚デバイスなどを組み合わせた「多機能デバイス」が該当する。家庭用ゲーム機のコントローラーなどに組み込むと、モノに指が当たった時の感触や、モノを握った際の固さなどを再現できる。

これらの部品を手がける涌谷工場(宮城県涌谷町)や中国国内の複数拠点へ、23年度に30億円弱を投じる。一連の投資の結果、24年度の生産能力は22年度のおよそ2倍に高まる見通しだ。

近年、ハプティクスの向上でよりリアルな感覚を仮想空間で得られるようになり、ゲームの没入感が高まるとして、関連部品の需要が増えている。アルプスアルパインによると、同社はゲーム機向け部品で約50%の世界シェアを占める。

市場の拡大を取り込み、22年度に約150億円だったアミューズメント向け製品の売上高を27年度には約3・3倍の500億円に伸ばす目標を掲げる。既に目標の半分以上の受注は確定しているが、確実な実現のため「能力も増強する必要がある」(泉英男社長)として投資する。将来的にアミューズメント向けを車載やスマートフォンに次ぐ第3の柱に育てたい考えだ。

日刊工業新聞 2023年月7月11日

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