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日本郵船が運行開始、洋上風力向け作業員輸送船の仕様

日本郵船が運行開始、洋上風力向け作業員輸送船の仕様

石狩湾新港に入港する「RERA AS」(日本郵船提供)

日本郵船は、日本で最大のトン数となる洋上風力向け作業員輸送船(CTV)「RERA AS(レラアシ)」の運航を7月中に開始する。北海道の石狩湾新港で風力タービン世界大手のシーメンスガメサ(スペイン)への引き渡しが完了し、同社との契約の下、日本郵船グループが船舶管理や運航を担う。日本郵船は、これを足がかりに今後拡大が見込まれる日本の洋上風力発電に関する事業の拡大を目指す。

同港で洋上風力発電設備の建設や運転、保守を行うシーメンスガメサ向けに、レラアシは洋上風力発電設備の保守作業に関わる作業員輸送を月内に始める。総トン数138トンで、乗客の定員は12人。CTVに特化した運航ステムを採用し、本船の動静や燃料消費量、機器の状態などのデータを総合的に収集、分析し、船内と陸上で確認できるようにした。 レラアシは「風が吹く」を意味するアイヌ語に由来する。

日刊工業新聞 2023年07月07日

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