トヨタが月3535台販売へ、レクサス新小型SUV「LBX」の仕様
トヨタ自動車は高級車ブランド「レクサス」で、新型のスポーツ多目的車(SUV)「LBX」を2023年秋以降に発売する。レクサスのSUVでは最小クラスで、高級感と日常使いを両立させ、女性など新たな顧客層の開拓を狙う。日本や欧州を中心に世界60カ国・地域で発売予定。世界で月3535台の販売を目指す。
LBXはレクサスで初となるBセグメントの小型SUVで、トヨタの小型SUV「ヤリスクロス」の改良プラットフォーム(車台)を採用した。販売地域の内訳は日本が月約1200台、欧州が同2000台。
トヨタ自動車東日本の岩手工場(岩手県金ケ崎町)で生産する。トヨタ東日本でレクサスを生産するのは初めて。
全長4190ミリ×全幅1825ミリ×全高1560ミリメートルで、ハイブリッド車(HV)のみを用意する。1500cc直列3気筒エンジンを搭載するハイブリッドシステムには、豊田自動織機と共同開発した小型かつ高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池を採用した。約33万通りの組み合わせから内装を選べる、オーダーメードサービスも設けた。
また10月から11月にかけて開かれる「ジャパンモビリティショー」(東京モーターショーから名称変更)で披露するとしている、26年投入予定の次世代電気自動車(EV)のコンセプトモデルでは、レクサスブランドから2車種を公開することも明らかにした。
【関連記事】 トヨタの世界戦略を支える強力な「日独連合企業」
日刊工業新聞 2023年06月07日