総合車両製作所（横浜市金沢区、西山隆雄社長）は、鉄道車両の新造出荷や改造・整備に伴う搬出入用に、リチウムイオン電池（ＬｉＢ）駆動のけん引車「ＥＣＯＭＯ」２両を導入した。これまでのディーゼル機関車に代替し、電動化により騒音低減を図って周辺環境に配慮するとともに、事業活動の脱炭素を進める。投資額は非公表。

本社横浜事業所が搬出入する車両の多くは、夜間に京浜急行電鉄逗子線を利用。ＥＣＯＭＯは日常の構内作業のほか、同事業所と京急・神武寺駅（神奈川県逗子市）脇のＪＲ線引き渡し地点間５キロメートル余りの輸送にあたる。

引き渡し地点とＪＲ逗子駅（同）までの区間は非電化のため、従来は基本的にディーゼル機関車１台を使い、輸送する車両の編成・重量により京急線内で電車けん引を併用。今後は必要に応じＥＣＯＭＯ２台でけん引し、すべての車両搬出入に対応する。