半導体レーザー生産強化、浜松ホトニクスが40億円で新棟
浜松ホトニクスは半導体レーザーの生産能力強化を目的に、都田製作所(浜松市北区)に新棟「4棟=完成予想図」を建設する。同製品を用いる高性能センサー「LiDAR(ライダー)」などの市場拡大による需要増加に対応する。5月に着工し、2024年7月に竣工、同年10月の稼働を予定する。同事業所内に点在する工程を整理し、4棟で組み立てなどの後工程を行う。年間の生産能力は約2500万個で、従来比2・5倍に増える。投資額は約40億円。
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4棟の建屋は鉄骨4階建てで、延べ床面積は6720平方メートル。収容人員は約160人。既存の1棟と渡り廊下でつなげる。製造工程間の作業動線を最適化するとともに、最新の製造装置や検査装置による工程自動化で生産性向上を図る。
また、耐震構造を採用し災害対策を強化するほか、断熱構造や太陽光発電設備などの環境対策も積極的に取り入れる。
都田製作所は1994年に設立した。新棟の建設は17年以来となる。
日刊工業新聞 2023年04月28日