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米州売上高3000億円以上へ、日立建機の強化ポイント

日立建機は26日、2025年度に独自展開による米州の売上高を3000億円以上、部品サービスなどバリューチェーンの比率50%以上を目指す新中期経営計画を策定した。22年度の実績はそれぞれ1820億円と40・6%。調整後営業利益率も25年度に13%以上(22年度は10・6%)を狙う。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

米企業との合弁を解消し独自展開に切り替えたのを機に、世界建機市場の中心で売上増加が見込める米州や、アフリカなどで鉱山機械や超大型油圧ショベルを拡販。バリューチェーンも部品サービス事業やレンタル事業を強化する。

同日発表した24年3月期連結業績予想も売上高1兆3000億円(前期比1・6%増)、調整後営業利益1400億円(同3・2%増)、当期利益820億円(同16・9%増)と増収増益を見込む。油圧ショベルは注力する米州での成長、値上げ浸透などで達成を図る。得意の超大型鉱山ショベルも堅調需要を見込む。23年3月期連結業績は当期利益は合弁解消の株式譲渡益がなくなった反動などで減少したものの、売上高と営業利益は大幅増。米州、オセアニア、アジアが伸びた。


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日刊工業新聞 2023年04月27日

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