超大型ショベル寿命1.5倍へ、日立建機がスゴいブーム・アーム開発
日立建機は24日、超大型油圧ショベルの製品寿命を1・5倍に延ばすことを目指し、耐久性を向上したブームとアームを開発したと発表した。2025年3月に運転質量550トンの超大型油圧ショベル「EX5600―7」のバックホウ仕様(写真)に標準適用するのを皮切りに適用機種の順次、拡大を図る。ユーザーは鉱山機械の補修によるダウンタイム(運転停止時間)、機械のメンテナンスコストを削減でき、生産効率を高められる。
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標準適用に先駆け、8月から国際資源大手リオ・ティントが豪州ピルバラ地域で操業するブロックマン4鉄鉱石鉱山で、実証試験を行う。資源大手の多くは50年までのネット・ゼロ・エミッションを目指して段階的に脱炭素を進める計画を立てている。
超大型油圧ショベルの廃棄時に生じる二酸化炭素排出量は1台当たり400トン以上もあり、長寿命化は喫緊課題と位置付けられている。日立建機はブームとアームの接続部分に鋳鋼品適用範囲を拡大することで耐久性を高めることに成功した。
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日刊工業新聞 2023年月4月25日