ニュースイッチ

東大発ベンチャーがAI技術で新サービス、最短1週間で概念実証

東京大学松尾豊研究室発ベンチャーのELYZA(東京都文京区、曽根岡侑也社長)は、人工知能(AI)技術の大規模言語モデルを使って最短1週間で概念実証(PoC)ができるサービスを始めた。大規模言語モデルは性能は高いものの、計算負荷が大きく採算性に課題がある。この開発工数を削減し、1週間程度で現場検証できるようにする。

顧客対応や報告書生成、情報整理などの社内業務やサービスを効率化する。サービスを構築するには大規模言語モデルを核としてモデルに投入するデータを整える処理フローや、使い勝手を決めるユーザーインターフェース(UI)などを整える必要がある。大企業向けに開発してきた資産を利用して最短1週間でシステムを構築する。

大規模言語モデルは同社が開発してきた日本語用モデルと海外製の巨大モデルを使い分ける。処理コストや不適切な答えを抑えるには、大規模言語モデル自体よりもUIなどの改善で対応した方が安上がりになる場合がある。

日刊工業新聞 2023年03月21日

編集部のおすすめ