ソニーGが主任級で月最大5万円超賃上げ、現行制度で過去最大
ソニーグループは、2023年の春季労使交渉(春闘)の回答を発表した。一般の主任級担当者の標準モデルの昇給率は5%超、金額にして1万8600円、評価の高い人で同最大約17%、同5万1000円となる。22年の昇給率はそれぞれ約3%と約12%だった。国内物価の動向や人的資本への投資強化の方針から、15年に始まった現在の賃金制度においては過去最高の昇給幅とした。
ソニーGは15年からグレードごとに決まる役割に応じて給与を定めるジョブグレード制度を導入し、定期昇給やベースアップは行っていない。
マネジメント(管理職)層の昇給幅も、昇給額は公表していないが、過去20年間で最大になるとしている。初任給は大卒が26万5000円、大学院卒が29万5000円でいずれも前年比1万円増。一時金は、ソニーG本体が22年度分から業績連動となっているが、ソニーなどの主要事業会社は6・6―6・8カ月で、特別一時金があった22年の6・7―7カ月より若干の減額となった。
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日刊工業新聞 2023年3月23日