需要拡大「MLCC」材料を製造、村田製作所などが新会社
村田製作所と石原産業、富士チタン工業(大阪市西区)の3社は、共同出資会社の設立に関する契約を締結した。富士チタンが積層セラミックコンデンサー(MLCC)材料であるチタン酸バリウムの製造に関する資産などを切り離す。その上で村田製作所と石原産業が出資した新会社を設立する。IT機器や自動車の電装化によるMLCCの需要拡大に対応する。
共同出資会社「MFマテリアル」(宮崎県延岡市)を6月1日付で設立する。出資比率は富士チタンが55%、村田製作所が35%、石原産業が10%。代表取締役には富士チタンの野喜日出雄社長が就く。村田製作所と石原産業が資金を拠出し、富士チタンの宮崎県延岡市の既存工場内に新工場を建設する予定。
富士チタンは村田製作所のサプライヤーで、石原産業の100%子会社。3社は共同出資会社設立に向けた基本合意を2022年9月に結んでいた。
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日刊工業新聞 2023年03月22日