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SDGs進捗レポートが明らかにした日本企業の現況

地球環境戦略研究機関(IGES)、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)が日本企業を調査した報告書「SDGs進捗レポート2023」を発行した。2016年から継続して調査しており、今回で7回目。IGESの小野田真二リサーチマネージャーは「日本企業の持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みは進展した。ただし、わずかな進展にとどまる分野もあり、加速化が求められる」と分析した。

GCNJ会員を対象に主に5分野を質問し、259社の回答をまとめた。目標12の「持続可能な生産と消費」に対して、方針を明確にしている割合は78・9%で、前回(22年版)から24・8ポイント上昇した。実施状況を聞くと、包装材の削減・省資源化(83・5%)、再生資源への切り替え(78・4%)が取り組まれていた。いずれも前回から増加した。一方でシェアリング(共同保有)や自社製品の修理・再販売・再製造は2―3割台だった。

目標13の気候変動対策では、従業員5000人以上の大企業の86・7%が50年の脱炭素に向けた明確な方針を掲げていた。一方、250人未満の企業は37・0%となっており、企業規模による差が現れた。

日刊工業新聞 2023年03月10日
松木喬
松木喬 Matsuki Takashi 編集局第二産業部 編集委員
地球環境戦略研究機関とグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンによる恒例のSDGs調査です。経営層や中間管理職、一般社員別の認知度、取り組むゴールなど、過去からの定点観測もありますが、ここ数年は実際の取り組みに比重を置いて調査をしています。ビジネス以外(学校法人や日本サッカー協会など)を対象とした報告書もあります。

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