疲れ、頻尿、不眠…男性も更年期障害に悩んでいる
ツムラは20―60代の男性600人を対象に行った「更年期」に関する調査結果を公表した。更年期症状の一般的なイメージはイライラや疲れ、発汗やほてりだが、自覚症状のある男性の約7割は「疲れ」を感じ、イライラよりも「頻尿」や「不眠」に悩む人が多いことが分かった。
また、7割超が「更年期症状は男女ともに生じると思う」と答えた一方、8割超が自分の更年期の症状について「対処方法が分からない」とした。さらに「更年期はネガティブな時期」と約7割がとらえ、自覚症状がある40―60代男性の約6割が「日常生活や社会生活に支障をきたしている」にもかかわらず、「更年期症状を周りに言いにくい」「症状があっても認めたくない」と感じていた。
女性の更年期は、閉経前の5年間から閉経後の5年間を合わせた10年間。これに対し、男性は40代以降からの男性の性ホルモン分泌量の低下が訪れる時期のこと。更年期症状は更年期の時期に現れる多様な症状の中でも、ほかの病気を伴わないものを指す。
現在は男性更年期も広く認知されるようになった。だが、症状の改善に向けては、多くの人が取り組めていない実態が浮かび上がった。
日刊工業新聞 2023年2月9日