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自転車フレーム資源循環、帝人と富士通が「再生炭素繊維の価値化」に挑む

帝人富士通は自転車フレームの資源循環による環境価値化の実証プロジェクトを開始した。両社で構築を進めている「リサイクル素材の環境価値化プラットフォーム」を活用し、フレームに使われるリサイクル炭素繊維の証跡データやトレーサビリティー(履歴管理)実現などを検証する。

実証プロジェクトは3月末までの3カ月で、ドイツの自転車フレームメーカーのV Framesと自転車メーカーのAdvanced Bikesが参加している。第1段階としてリサイクル炭素繊維のフレーム製造から自転車の組み立て、販売までの流れで温室効果ガスの排出量や由来の証明、トレーサビリティーなどの証跡データを収集・管理。プロセスの実現性を評価する。

先行きはユーザーから回収した自転車から、炭素繊維をさらにリサイクルして自転車フレームに活用するまでのトレーサビリティー確立を目指す。これによりユーザーに「資源循環で製品がつくられた環境価値」として提供する。ただ、リサイクル炭素繊維はバージン素材に比べ強度が劣るため、品質を担保する技術開発を併せて進める。

将来、このプラットフォームを自転車以外にも自動車や航空機などで適用拡大を検討する。

日刊工業新聞 2023年01月20日

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