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スズキがEV向け2段変速機を共同開発したスタートアップの正体

スズキは10日、カナダのスタートアップ「Inmotive(インモーティブ)」と、電気自動車(EV)向け2段変速機の共同開発契約を締結したと発表した。インモーティブの知見を生かすことで、EV開発において高効率なモーター駆動による航続距離の延長や、電動駆動ユニットの小型化によるコスト削減などにつながるとみている。

インモーティブは2010年にカナダのオンタリオ州トロント市で創業した。独自設計による軽量・小型で高効率な2段変速機を開発している。スズキは同社との協業で、EV向け電動駆動ユニットの性能向上につなげる。

スズキは21―25年度の中期経営計画で研究開発費を計1兆円計上し、EVなど電動車の開発に集中的に充てる方針だ。

今後、トヨタ自動車ダイハツ工業と連携して軽商用EVを開発し、23年度中に発売するほか、インドでは25年までのEV投入を公表している。インモーティブとの協業により、EV開発を加速する。


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日刊工業新聞 2023年01月11日

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