大阪府・市が万博跡地を国際観光拠点へ
大阪府と大阪市は2025年大阪・関西万博の会場となる大阪市此花区の埋め立て地である夢洲(ゆめしま)地区の跡地利用に向けてマーケット・サウンディング(市場調査)を行う。統合型リゾート(IR)誘致などを目指していて国際観光拠点形成を図る同地区の約50万平方メートルの土地を、万博開催後に速やかに活用するため民間事業者から意見や提案を受ける。5-7月にヒアリングを行い、7月に結果を公表する。
調査の対象者は同地区開発の実施主体の意向を持つ事業者。大阪府と大阪市が万博で出展する大阪ヘルスケアパビリオンなど万博の理念を継承するレガシー(遺産)活用の可能性や方法、スーパーシティー構想を踏まえた将来的な活用などについて事業者の考えなどを聞き取る。
また産業ビジネスエリアやエンターテインメント・レクリエーションエリアなどのゾーニング、建設を目指す施設のコンセプトや機能、都市景観デザイン、想定する訪問者数や集中交通量、動線計画など具体的な土地利用でも調査する。公営競技やパチンコなどギャンブル施設は対象外。周辺開発と連携し、港湾部でのにぎわい創出につなげる。
日刊工業新聞 2023年01月05日