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みずほリースが定額制サービス、配管点検ロボ「配管くん」の実力

みずほリースが定額制サービス、配管点検ロボ「配管くん」の実力

蛇型で配管内を蛇行しながら移動する配管くんI型

みずほリースは年内をめどに弘栄ドリームワークス(山形市、菅原康弘社長)の配管点検ロボットのサブスクリプション(定額制)サービスを始める。自社の顧客基盤を活用し、事業パートナーやユーザー候補を紹介。配管内にロボを入れることで配管の状況を見える化し、ビルや設備の改修工事を効率化する新たな市場を開拓する。設備工事業者やビルメンテナンス業者向けなどに展開し、2025年度にも18億円の売り上げを目指す。

利用企業数の拡大に向け、初期コスト負担が少なくて済み、導入しやすい定額制サービスの提供に向けた検討をしている。ロボの使用頻度に応じた月額料金を設定する見込みだ。

弘栄ドリームワークスの配管点検ロボ「配管くん」は、蛇型で配管内を蛇行しながら移動するI型、水のジェット噴射で配管内を移動することで点検と洗浄が同時に行えるⅡ型Aタイプ、水流により配管内を進むⅡ型Bタイプ、ファイバースコープ型のⅢ型がある。

配管内部を見える化し、改修工事の必要箇所を特定することでムダを省き、コスト低減につながる。ロボを使った配管の定期点検で大規模な故障を未然に防ぐことも可能。商業スペース拡充に向け駅構内の改修を進める鉄道事業者向けにロボを用いて複雑な配管のマッピングを行うこともできる。

みずほリースは22年2月に弘栄ドリームワークスと「配管くん」のほか、漏水音を検知して電子デバイスで見える化する漏水診断システム「音とりくん」などの普及拡大に向けた基本協定を結んでいた。

「配管くん」は21年11月に経済産業省東北経済産業局主催の「TOHOKU DX大賞」の最優秀賞を受賞している。


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日刊工業新聞 2023年01月06日

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