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店内移動“自由自在”、最新の配膳ロボットに搭載した技術

ソーシャルロボティクスが発売へ
店内移動“自由自在”、最新の配膳ロボットに搭載した技術

2023年3月発売予定の配膳ロボット。LiDARを搭載しマーカーなどを不要にした

ソーシャルロボティクス(東京都八王子市、浅野滋社長)は、屋内汎用移動ロボットの新商品を2023年3月に発売する。床面や天井のマーカーに従って走行する現行タイプと異なり、高性能センサー「LiDAR(ライダー)」と3次元(3D)カメラ、自己位置推定・地図作製技術「SLAM」を取り込み、建物の景観などを損なわずに使用できる。飲食店の配膳、下膳などの用途を想定。消費税抜きの価格は350万円前後。年300台の販売を目指す。

新商品「BUDDYイントルーダー=写真」は基本形の棚が3段で各10キログラムずつ、合計30キログラムまでの料理や飲み物などを運べる。使い方により、棚の段数を増やすこともできる。

操作は目的地のテーブル番号などを入力するだけで簡単に行える。一定時間が過ぎたら、店側で厨房(ちゅうぼう)に呼び戻す動作にも対応する。専用充電器で2―3時間充電し、充電後は10時間の稼働が可能という。

外食店舗では中国製配膳ロボットが多く使われているが、故障などのトラブルも多い。ソーシャルロボティクスは菊池製作所の子会社で、国産の信頼性をアピールする。代理店からも不具合時に素早い対応ができる点で差別化し、拡販につなげる。

日刊工業新聞 2022年12月14日

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