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パナソニックが業務用空調で攻める、買収した欧3社の中身

パナソニックが業務用空調で攻める、買収した欧3社の中身

オンライン会見するパナソニック空質空調社常務の石原氏

パナソニックは17日、スウェーデンの大手空調機器メーカー「システムエア」(シンスカッテベリ市)傘下で業務用空調事業を手がける3社を買収すると発表した。買収額は1億ユーロ(約145億円)で、2023年3月に取得を完了する。システムエアが手がける水循環型の空調システムは、既存の冷媒循環型の業務用空調に比べ、冷媒使用量を最大50%削減できる。買収により、気候変動対策の関心が高い欧州での拡販につなげる狙い。

買収で子会社化するのは、フランスが本社の「システムエアAC SAS」と、イタリアが本社の「システムエアS・r・l」と「テクネアS・p・A」。3社合計で21年度の売上高は6000万―7000万ユーロ(約87億―101億円)。

パナソニックも水循環型の業務用空調を手がけており、ガス熱源の「吸収式冷凍機」を日本と中国で生産している。

環境ニーズの高い欧州向けには、家庭用で二酸化炭素排出量が少ないヒートポンプ暖房「A2W」を展開してきた。買収により、業務用空調のラインアップを拡充する。

同日、オンライン会見したパナソニック空質空調社の石原力常務は「欧州で需要が高まる水循環型空調をスピーディーに立ち上げ、現地販売を強化したい」とした。

日刊工業新聞 2022年11月18日

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