新型「タント」の目玉…アウトドア仕様を投入したダイハツ、社長が表明したこと
ダイハツ工業は、全高が高いワゴン型軽乗用車「タント」と派生車「タント カスタム」を一部改良し、アウトドアに適する新派生車「タント ファンクロス」も追加発売したと発表した。奥平総一郎社長はオンライン会見で「原料やエネルギーの値上がりは厳しいが、軽乗用車は暮らしを支える乗り物。価格転嫁は相当慎重に考え、今回も据え置いた」と表明した。
タントとカスタムは2019年に全面改良した4代目を継承し、ファンクロスを加えたのが目玉。コロナ禍で人気のキャンプ需要などに応え、屋根にレジャー用具を積めるレールなどを設け、デザインもアウトドア感を表した。
カスタムは外観の上質・洗練さを高めた。全高の高いワゴン型は軽乗用車市場の45%を占める主力に成長し、魅力を強め競合車に対抗する。ファンクロスの販売比率はタントシリーズの30%を見込む。
消費税抜きの価格はタントが138万6000円から。シリーズ全体で平均価格を据え置いた。月販目標は全体で1万2500台。予約を含む受注数は直近で2万8000台となっている。
日刊工業新聞2022年10月4日