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3Dプリンター造形材の拡販狙う、AGCが中国合弁

AGCの全額出資子会社AGCセラミックス(東京都港区)は、3次元(3D)プリンター大手の愛司凱科技股份など3社と中国・景徳鎮市に合弁会社を設立した。中国国内の新規市場を開拓し、3Dプリンター用造形材「ブライトーブ」などの販売拡大を狙う。

新会社「微瓷科技(セラウェイ・テクノロジー)」の資本金は285万ドル(約4億円)。出資比率は愛司凱科技股份が51%、AGCセラミックスが20%。そのほか景徳鎮昌南新区中熙投資合伙企業、ローランドディー.ジー.が出資している。すでに事業を開始。セラミックス材料を出力するバインダージェット方式の3Dプリンターや周辺機器などを販売し、2026年に売上高約60億円を目指す。

景徳鎮市は中国江西省北部に位置する世界でも有数の窯業・陶芸の生産地。職人の後継者不足の問題もあり、陶芸品の工業化が課題。新会社では陶芸製法にデジタル技術の3Dプリンティングを取り入れ、これらの課題解決にも取り組む。


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日刊工業新聞2022年9月20日

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