産総研が開発したリアルタイム分光法の仕組み

ガス発生溶液向け開発

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ガス発生溶液のリアルタイム分光法のイメージ、右が実際の写真(産総研提供)

産業技術総合研究所の川波肇上級主任研究員と小平哲也上級主任研究員、筑波大学の李日升大学院生は、ガスが発生する溶液向けのリアルタイム分光法を開発した。渦を発生させ遠心力で反射材を容器の外側、気泡を容器の中心に集めて分析用の光の強度を確保する。シンプルな方法のため気泡を含む反応液のモニタリングに幅広く使える可能性がある。

水素媒体候補であるギ酸の脱水素反応のモニタリング手法として新技術を開発した。ギ酸は水素と二酸化炭素に分解する反応経路と水と一酸化炭素に分解する反応経路の二つがある。ガス発生反応を監視する簡便な分光法が必要だった。

ただ分光分析用の光を反応液に照射しても、気泡が光を散乱して強度を確保できない。そこで反応液をかき混ぜて渦を作る。比重の差から気泡は渦の中心に、反射剤のアルミナ粒子は渦の外側に集まる。この状態で分析用の光を照射すると外側で反射され、光の強度を確保できる。

日刊工業新聞2022年9月20日

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