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家庭紙値上げ15%超、メーカーから「生産コスト増が半端でない」の悲鳴

家庭紙の値上げ出そろうも浸透に時間―。王子ネピア(東京都中央区)がトイレットペーパーなどを10月1日出荷分から15%以上値上げすることを打ち出し、主要メーカーの足並みがそろった。

家庭紙の大幅値上げは約3年ぶりで、円安やウクライナ情勢に伴う原燃料費、物流費の高騰が要因。大王製紙は3月22日出荷分から15%以上、日本製紙クレシア(同千代田区)は4月1日出荷分から10%以上値上げした。

同じ製紙大手でも改定が半年ずれたのは原料の調達方法や燃料構成、商品戦略などが違うため。あるメーカー幹部は「値上げの完遂には足並みが重要」と語る。日本のトイレットペーパーは世界的に安いとされるが「値上げの浸透には正直なところ手間取っている」。

専業の丸富製紙(静岡県富士市)は9月21日出荷分から、今年2巡目の15%以上値上げに踏み切る。「輸入パルプ価格が倍になるなど生産コスト増が半端でない」(同社)。大手メーカーでも再値上げへの追随が検討されているのが実情だ。

日刊工業新聞2022年9月9日

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