NTT系と農林中金が連携して始める事業の中身
NTTビジネスソリューションズ(大阪市北区)や農林中央金庫など6社は、食品由来の廃棄物削減に向けた事業連携を始める。NTTグループが手がける廃棄物を堆肥化するサービスなどと、農林中金グループの取引網や金融サービスを掛け合わせ、食農関連事業者が廃棄物削減に取り組みやすくする。NTTグループと農林中金グループは今後、スマート農業分野などでも連携を拡大する方針。
NTTビジネスソリューションズや農林中金のほか、NTTコミュニケーションズ、ビオストック(北海道帯広市)、JA三井リース、農林中金総合研究所が連携する。
NTTグループは食品廃棄物や食品ロスといった課題を解決できるサービスを提供する。対象は小売業や飲食業、食品メーカーなどの関連事業者。
例えばNTTビジネスソリューションズは食品の残りかすを発酵分解できる装置をレンタル提供する。食品製造・流通で出た残りかすを微生物で分解。リサイクルセンターで堆肥化し、提携農家に提供する。
農林中金グループは関連事業者や系統団体を通して廃棄物削減に関連するニーズを把握し、リースや融資なども適宜行う。NTTグループとも情報共有し、取引先に対してNTTのサービスを展開する。
日刊工業新聞2022年8月26日