冷凍チャーハンの進化がスゴイ!ニチレイフーズ、新製法を今春投入

  • 2
  • 1
専門店の味にどれだけ近づけるかが売りだ
 ニチレイフーズ(東京都中央区、池田泰弘社長、03・3248・2298)は、今春発売する家庭用冷凍食品チャーハンの改良品に新製法を導入する。卵量、調味油配合制御による独自の新コーティング技術でチャーハン独特のパラパラ感や香りを向上。主力品に加え五目炒飯も強化する。大幅に販売を伸ばした2015年に続き、16年も2ケタ成長を目指す。業界では昨年秋に味の素冷凍食品(東京都中央区)がチャーハンの戦略新商品を投入して競争が激化。16年は味の素も五目を強化する計画で、熱い”チャーハン戦争“となりそうだ。

 ニチレイフーズによると15年のチャーハン市場は前年比26%増。春に同社が3段階炒め製法による「本格炒め炒飯」を発売したのに続き、味の素冷凍食品が秋に「ザ・チャーハン」を投入。競争激化で市場が活性化した。 本格炒め炒飯は中華鍋の形状がつくる250度C以上の熱風空間を工場で再現するため、炒め機を一新してパワーをアップ。高温熱風を米飯にまとわせてパラパラ感を向上した。工場に30億円以上を投じ、”冷凍チャーハンは解凍時にベチャベチャする“認識を覆した。一方、味の素冷凍のザ・チャーハンは従来品の450グラムに対し600グラムと大容量が売りで、独自物質のグルタミルバリルグリシンなどでコクや脂のおいしさを高めた。

 ニチレイが今回、導入する米飯への新コーティング技術は「脂をどのタイミングで何度の温度でどのくらい投入するか、長年の生産の経験で培ったもの。制御技術のため新たな投資負担は発生しない」(篠原利和執行役員家庭用事業部長)という。チャーハンにつきものの焼豚も20%増量、拡販する考え。

 家庭用冷凍食品市場は13年まで年率3―5%の伸びが続いてきたが、農薬混入事件の影響もあって現在は横ばい。その中でチャーハン市場だけが突出して拡大。味の素冷凍も16年は五目炒飯で具材を増強、競争で市場活性化が期待される。

日刊工業新聞2016年1月19日 建設・エネルギー・生活2面

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

先日、数年ぶりに冷凍チャーハンを食べましたが、おいしさに驚嘆しました。チャーハン市場だけが突出して拡大していることにも納得。 しかし、「『パラパラ』チャーハンだけでなく『しっとり』チャーハンにも魅力がある」と某テレビ番組で言っていましたが、メーカーはパラパラへの追求に余念がありませんね。

関連する記事はこちら

特集