あいおいニッセイ「メタバース支店」開設、仮想空間のリスクに備える新種保険の開発も
あいおいニッセイ同和損害保険は、事業活動でメタバース(仮想空間)を本格的に活用する。第1弾として新納啓介社長のアバター(写真)を制作し、早ければ7月から社内イベントや代理店向け説明会でアバターで登壇・交流する。「メタバース支店」を開設し、障がいがある社員が自宅にいながら同支店内で保険を販売できることも目指す。メタバースの知見を積み上げ、仮想空間上のリスクに備える新種保険の開発につなげる。
仮想オフィスを開設し、社員がアバター出勤したり、新納社長とアバターで交流したりする。
メタバースの市場規模は、2024年には世界で90兆円まで拡大するとの予測もあるが、メタバース上で発生するトラブルへの備えは発展途上と言われる。同社は、アバターの乗っ取りを想定した個人向け保険やメタバースで事業を提供する事業者向け保険などのニーズがあると想定。自社でもメタバースを活用して新たなリスクを捉え、新種保険の開発に生かす。
日刊工業新聞2022年7月15日