高校生のビジネスプランが面白い!
日本公庫が起業予備軍を発掘。3回目の今年は「親子鷹」がグランプリに
地方創生との親和性
準グランプリは香川県立高松工芸高校の「おへんろレンタサイクル〜四国八十八ヶ所 慈転車(じてんしゃ)参り〜」が受賞。高校生らしいアイデアだが完成度がとても高かった。樋口審査委員長は「四国4県をまたがり地方創生に生かして欲しい。高校生が主体になることで大人も動かすことができる」と期待する。最終審査会では「高校生が自分の街が好き」という発言が多かったことも、このイベントの特徴だろう。
審査委員のトーマツベンチャーサポートの斎藤祐馬事業統括本部長は「総じてプランのレベルが上がってきている。ただ去年に比べ突き抜けたものがなかった」と総括した。審査委員の中で最年少、自らも大学生の時に起業した和えるの矢島里佳代表は「高校生に対し夢や創造性と実現性の間で、どの評価視点に重きを置くか難しい。そして大人の手がどこまで入っているかを見抜く必要がある。(大会が)先生側の自己満足になってはいけない」と話す。
来年も全国から魅力的なプランをひっさげて高校生が東大に集まってくるだろう。