ホンダが立ち上げた「電動3輪」新会社の全容
ホンダ、社内発ベンチャーとして、1人乗り電動3輪車の開発をするストリーモ(東京都府中市)を設立した。ホンダで2輪車の自立技術などを手がけていた森庸太朗氏らが独立して起業した。ホンダで培ったノウハウを生かし安定性の高い走行が可能な点を訴求する。
ストリーモの電動3輪車は、独自の機構を用いており、石畳の上や坂道でもバランスを取りやすいのが特徴。森最高経営責任者(CEO)は「安心して移動を楽しめる社会を実現したい」と話す。
2022年中に日本で発売予定で、消費税込みの価格は26万円。脱炭素の機運が高まる中、超小型モビリティーの需要拡大が見込まれており、23年には欧州での発売も計画する。同社は新事業創出プログラム「イグニッション」発で2社目のベンチャー企業となる。
日刊工業新聞2022年6月14日