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世界最高精度を達成、東芝が開発した画像認識AIの実力

東芝は1枚の画像を登録するだけで新しい物体を高精度かつ即座に検出できる画像認識人工知能(AI)を開発した。新しい製品や部品を扱う機会が多い工場や物流施設などで、画像認識AIを導入・運用しやすくなる。SaaS(サービスとしてのソフトウエア)型サービスなどの形で2023年度中の製品化を目指す。

画像認識AIによって新規物体を検出するためには、大量の画像と正解情報をAIに長時間かけて再学習させる必要がある。再学習をしない「登録型」と呼ばれる方式もあるが検出の精度が低く、それぞれに課題があった。

開発した画像認識AI「Few―shot物体検出AI」は、従来であれば、背景として扱っていた物体を含めて自動的に学習する。この新方式で事前に学習した深層モデルを使い、従来であれば背景と認識されていた部分から自動抽出した物体を登録した新規物体と比較して検出する。

公開データを使った評価では従来の「登録型」による検出精度21・2%に対して、新方式は46・0%となり、再学習不要な登録型として世界最高の精度を達成した。

日刊工業新聞2022年5月25日

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