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日大が「eスポーツ」で狙う教育との相乗効果

日大が「eスポーツ」で狙う教育との相乗効果

スタジオのお披露目で5対5のシューティング競技を実施

日本大学生産工学部数理情報工学科は「eスポーツスタジオ」を開設した。ゲーミングパソコン11台と音響・配信設備、観戦席など用意した。学生によるeスポーツのサークル活動やイベント企画のほか、メディアデザインやバーチャル空間構築などの教育・研究に活用していく。

日大の数理情報工学科にはメディアデザインコースがあり、ウェブデザインやCG(コンピューターグラフィックス)、アニメーション、ゲーム制作などの科目がある。eスポーツはコンピューターゲームを複数のプレーヤーで行う対戦型競技で、教育との相乗効果も狙えるという。

教室を改修したスタジオは約60平方メートルと小規模だが、5対5で行う競技を別空間に配信・中継できる。同学部建築工学科卒業生によるデザインで、積み上げ形の家具による観戦席は、学生の企画議論や競技の戦略立案時にも利用されそうだ。

同学科では、第5世代通信(5G)環境を整備した付属高校などとの連携プロジェクトを計画中。文化祭でのeスポーツイベントが候補だ。イベント開催はすでに演習授業で実施の経験がある。

日刊工業新聞2022年4月21日

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