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テレビなどの出荷額が不調。巣ごもり需要の反動続く

電子情報技術産業協会(JEITA)が20日発表したテレビなどの黒物家電を主とした民生用電子機器の3月の国内出荷額は前年同月比3・5%減の1255億円で9カ月連続のマイナスとなった。テレビなどを含む映像機器は同10・1%減の527億円。巣ごもり消費の拡大で好調だった前年の反動を受けた。

出荷台数は薄型テレビ全体で同9・2%減の49万2000台。9カ月連続のマイナスとなったが高水準で買い替え需要は継続している。サイズ別では高価格帯モデルの50型以上が同15・2%減の17万6000台だった。

カーAVC機器の出荷額は同1・7%増の661億円で、8カ月ぶりプラスに転じた。JEITAは「(現在半導体不足の影響などを受ける)自動車産業が、4月以降フル生産に回復すれば、カーAVC機器の出荷高増も期待できる」とした。

21年度合計の民生用電子機器の出荷高は前年比5・5%減の1兆2887億円だった。

日刊工業新聞 2022年4月21日

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