クボタが稼働、米研究開発拠点が担う役割
クボタは、米ジョージア州で農作業や牧場向けで幅広く使われるユーティリティービークル(UV、多目的4輪車)などの研究開発拠点を稼働させた。同拠点は農業機械の小型トラクターなどを手がける同州内の子会社から約2キロメートルの距離で新たに取得した場所。敷地面積は約120万平方メートル、新施設は1階建てで建屋面積は約1万3000平方メートル。投資額は約99億円。
現地で開いた開設式典にはクボタの木股昌俊会長、北尾裕一社長や関係者が参加した。
新施設ではUVや芝刈り機、トラクターに装着するインプルメント(作業機器)などで現地需要に合う開発を加速し、クボタの機械事業で最大市場の北米の基盤を固める。稼働時の人員は70人だが、5年後をめどに200人まで増やす計画だ。
クボタの海外における研究開発拠点は2016年のタイ、21年のフランスに次ぐもの。国内では夏ごろに堺市堺区で、約700億円を投じた新研究開発施設の開設を控える。
日刊工業新聞2022年4月20日