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交通事故防止に選手育成!新たな運転シミュレーターを構築した実証実験が凄い

交通事故防止に選手育成!新たな運転シミュレーターを構築した実証実験が凄い

開発した運転シミュレーター(東京工科大提供)

東京工科大学の田村吾郎准教授らは、前橋市やデロイトトーマツなどと共同で前橋市の3次元(3D)データを実装した運転シミュレーターを構築した。デジタルツインの中で運転を体験できる。交通事故削減の実証実験に活用する。

幅5・2×高さ3・4×奥行き2・6メートルの半球状スクリーンに4K映像を映し出す。視野の90―95%をカバーでき、ヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)などを装着しなくても臨場感をもたせられる。運転中の運転者の脳波や心拍、眼球電位などを解析して交通事故などの原因となる要因の究明や対策に役立てる。交通事故削減の実証に用いるほか、プロレーサーの運転データと脳波データを解析して訓練の改良など選手育成につなげる。

日刊工業新聞2022年4月20日

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