世界の粗鋼生産、7カ月連続マイナスの背景
世界鉄鋼協会(ブリュッセル市、北京市)がまとめた2月の世界64カ国・地域の粗鋼生産(速報)は前年同月比5・7%減の1億4270万トンとなり、7カ月連続で減少した。
中国は脱炭素政策で減産が続くが、国・地域で自動車減産やコロナ禍からの持ち直しの状況などに違いがあり、需要に強弱がうかがえる。
数量首位の中国は同10・0%減の7500万トン。3位の日本は車の減産影響の長期化や高炉の改修による生産能力制限もあり同2・3%減の730万トン。5位のロシアは同1・4%減の580万トン、6位の韓国は同6・0%減の520万トンだった。
一方、2位のインドは同7・6%増の1010万トン、4位の米国は同1・4%増の640万トンで前年を上回った。
日刊工業新聞2022年3月25日