社会・地域貢献を長年続けてきた部品メーカー、創業者の提唱

アダマンド並木精密宝石が推進

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秋田の高校生を対象にした教育プロジェクトの中間報告会(オンラインで開催)

小型モーターなど精密部品を手がけるアダマンド並木精密宝石(東京都足立区、並木里也子社長)は同社の主力工場がある秋田県湯沢市と同横手市の高校生を対象にした人材育成プロジェクト「ふろぷろADNa」を始めた。高校生や大学生向けの教育関連事業を展開するFROM PROJECT(秋田市)と連携し、地域課題の解決に向けた高校生による企画立案や実行を支援する。次世代を担う地域の若者を応援することで、地域活性化に貢献するのが狙いだ。

2021年秋から始まった同プロジェクトは参加高校生がワークショップでの意見交換を通じて地域課題に目を向け、課題解決に貢献する企画を立案。高齢者の家や空き家の雪寄せをするボランティアを募る企画や地域の人口減少を食い止めるために地域の魅力を発信する交流会を開くアイデアなどが生まれた。

21年12月に開いた中間報告会では佐藤一夫湯沢市長や、町おこしや教育問題の専門家がアドバイザーとして参加し、アイデアの実現に向けた改善点を指摘した。1月22日には活動の集大成となる最終報告会をオンラインで開催する。並木社長は「高校生の潜在能力の高さを目の当たりにした」と約3カ月半の活動を通じた高校生の成長ぶりに目を見張る。

アダマンド並木精密宝石は創業者で初代社長の並木一氏が「一社如一家(1社1家のごとし)」を提唱し、創業以来ステークホルダーを家族のように考え行動する経営を重視。国連の持続可能な開発目標(SDGs)が浸透する50年以上前に社内保育所を設置したほか、子ども向けのスキー教室の運営、植樹活動などを通じた社会・地域貢献に長年取り組んできた。今回の取り組みもその一環だ。

69年に設立した社内保育所「ジャルダン並木」。地域の子どもらが利用した(昭和40年代の保育所)

並木社長は「地方の子どもたちに都市部と同様の学びの機会を提供し、力を引き出すことの重要性を認識した」と強調。今後、秋田県のほか同社の工場がある青森県でも同プロジェクトを開始する計画で、地域を支える次世代の人材育成を通じて地方創生に貢献したい考えだ。

日刊工業新聞2022年1月18日

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