定年後も正社員と同水準で処遇、TOWAが再雇用制度を始める狙い
TOWAは60歳の定年後も正社員(一般社員)と同水準の処遇で働ける再雇用制度の適用を16日に始める。現行制度は定年後に給与が減少し、再雇用者の意欲維持や高い技術の伝承が難しかった。新制度に資格・基本給、会社業績と評価に基づく賞与、昇降給・昇降格などを設け、高い能力や意欲を持った従業員の定年後の雇用確保につなげる。
新制度は再雇用時の有資格に基づき給与を決定する。従来定年前と同様の仕事をしつつも給与が下がることが多かったが、新制度は再雇用時に仕事の内容や評価で再格付け。定年前と同水準の処遇の維持も可能という。
再雇用者の評価制度を導入し、賞与は個々で変わる。評価に基づき半年ごとに昇給・降給、昇格・降格を実施し、メリハリのある制度にする。本人が希望し会社が承認した場合は65―70歳も1年ごとの有期雇用で働ける。
日刊工業新聞2022年3月3日