熱核融合実験で「世界記録」、59メガジュール生成を実現した改良

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JET核融合実験施設の容器内部。プラズマの画像は重ね合わせ(英国原子力公社=UKAEA提供)

欧州トーラス共同研究施設(JET)は、英オックスフォード近郊のカルハムにあるトカマク型核融合実験装置で実施した熱核融合実験で、世界記録となる59メガジュール(メガは100万)の総エネルギーを作り出すことに成功した。燃料となる重水素と三重水素の核融合反応により、高温プラズマを約5秒間持続させた。

これまでの記録は、JETで1997年に実施された核融合実験での22メガジュールだったが、21年12月に行った実験ではその倍以上のエネルギーを生成できた。今回はプラズマ容器の内張を従来のカーボンから、南フランスに建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)と同じベリリウムとタングステンに置き換えるなど改良が加えられている。

ただ、投入したエネルギー以上の核融合エネルギーを作り出すことにはまだ成功しておらず、同様の構造を持つITERで25年にも始まる核融合実験に期待がかかっている。

日刊工業新聞2022年2月11日

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