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ファシリテーターが選ぶ「2015年この3本」#3 MRJ波瀾万丈

ファシリテーターが選ぶ「2015年この3本」#3 MRJ波瀾万丈

上段は名古屋ドーム上空を初飛行するMRJ。下段左は初の引き渡しホンダジェット。右は戦闘機「橘花」(富士重工業提供)

 2015年を振り返り、ニュースイッチファシリテーターが印象的な記事を紹介する企画。本稿では航空機関連の「この3本」をピックアップします。やはり、「波瀾万丈」なMRJの開発が中心になりました。

 まずは何と言っても初飛行!・・・と言いたいところではありますが、それは後にとっておきます。MRJについては、まず開発遅延について書かねばなりません。

「生みの苦しみ」まだ続く


●ニッポンの航空機ビジネス「一日一歩 三日で三歩 三歩進んで 二歩さがる」
http://newswitch.jp/p/3072

 
 遅れに苦しむMRJと、その段階を乗り越えたホンダジェット、サプライヤーとしてしたたかに海外生産のニュースを発した川崎重工。各プレーヤーの対比が興味深いですね。

 MRJはクリスマスイブの夕刻、残念ながら4度目の納入延期を発表しました。記者会見では「今後、延期を繰り返さないための方策は?」といった厳しい質問も飛びました。これまで「順調」と説明しながら、結果として延期を繰り返してきたわけですので、無理もありません。

 とはいえ、当面の計画遅ればかりに目を奪われてもいけません。来年末にも、いよいよMRJは北米での飛行試験を始めることになります。半世紀ぶりの国産機プロジェクト、ゆっくりとではありますが、着実に進んでいます。

MRJ初飛行


●記者が見たMRJ初飛行!11.11ドキュメント
http://newswitch.jp/p/2662
●待望のMRJ初飛行 その実力は?
http://newswitch.jp/p/2645

 開発遅れに苦しむMRJですが、それでも今年は初飛行という大きなマイルストーンに達した年でした。年初の段階で「4~6月」の予定だった初飛行は4月に「9~10月」と半年間遅れ、最終段階でも2週間遅れ、結局飛んだのは11月11日でした。

 歴史的な初飛行は、多くの方が直接、あるいはインターネットやテレビ中継などでご覧になったことでしょう。MRJが「単なる企業の一製品」を超えて、日本全体から注目を集めるきっかけとなった瞬間でした。

「幻の航空兵器」特集


●(上)国産初のジェット戦闘機「橘花」
http://newswitch.jp/p/1549
●(下)国産初のロケットエンジン搭載機「秋水」
http://newswitch.jp/p/1565

 2015年は戦後70年の節目。8月15日の終戦の日に先駆けて、ニュースイッチでは「幻の航空兵器」と題して太平洋戦争末期に開発された二つの飛行機を特集しました。ひとつはジェット戦闘機「橘花(きっか)」。もう一つは、ロケットエンジンを積んだ戦闘機「秋水」です。

 戦局悪化と物資不足の中、技術者たちはそれでも最新鋭の航空機開発に挑みました。PV数で大反響を呼びました。
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
航空機関連で反響の大きかった記事をまとめました。ニュースイッチは今年4月にスタートした新しいサイトです。「産業ニュースを親しみやすく」をモットーに今後も記事を配信していきます。

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