コマツが中国合弁を100%子会社化する狙い
コマツは中国合弁会社の小松常州建機公司(江蘇省)を3月までに100%子会社化することを決めた。同社は資本金4100万ドル(約47億円)で1995年に小松(中国)投資85%、中国企業の国機重工集団常林(江蘇省)8%、住友商事7%の出資比率で設立。国機重工と住商の分を買い取り、完全子会社とする。完全子会社化により、経営の自由度を高める狙い。
合弁会社は中国市場向けにホイールローダー、油圧ショベルの生産を行っていた。中国にはもう一つ、建設機械生産を手がける合弁会社の小松山推建機公司(山東省)があるが、こちらも中国企業の出資分を買い取り、合弁を解消することで合意済み。両社がともに日本資本になることで、中国での建機生産や開発、販売で自由度の向上を見込む。
日刊工業新聞2022年2月2日