「国内初」販売へ、3Dプリンターで建てた住宅の全容

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3Dプリンターで建築する「ソフィア=イメージ」。2月から別荘やグランピング施設の用途として販売する

セレンディクス(兵庫県西宮市、小間裕康社長)は、国内初となる3Dプリンターで建てた住宅の予約販売を2月に開始する。建築基準法の対象外となる床面積10平方メートル以下の球体住宅「ソフィア」を、気軽にキャンプを楽しめるグランピング施設など向けに建設する予定。同社は住宅施工会社など80社とコンソーシアムを組んでおり、2022年度内に1台約3000万円の住宅建設用の3Dプリンターを7台購入し、住宅の供給体制を整える。

ソフィアの原材料はコンクリートで、3Dプリンターで天井、床、外壁を建設した上で、内装や電気設備は従来の施工で対応する。3Dプリンターによる現地施工で、床面積100平方メートル当たり約24時間で施工が完了する。3Dプリンター1台当たりで年間50棟の建設に対応できる。価格は約300万円を想定し、「車を購入できる値段で家を買うことができる未来を目指す」(飯田國大最高執行責任者)という。

まずはコンソーシアムの企業向けに10棟限定で販売し、8月以降から一般向けに販売を始める予定。別荘やグランピング施設などの需要を想定しており、コンソーシアム内からは約8割の購入希望があり、一般からの引き合いは数百件に及ぶという。

一般的に外壁は構造用の合板や断熱材、室内下地、クロスなど何層にもなるが、ソフィアではコンクリートの素材だけで構成する。「日本よりも高いヨーロッパの断熱性基準をクリアしている。球体の構造は自然災害にも強い」(同)としており、今後、耐震性能の本格的な実証にも取り組む。

23年以降には床面積を100平方メートルに広げた3Dプリンター住宅の一般向け販売を目指す。


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日刊工業新聞2022年1月20日

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