NTT東日本が子会社のバイオガスプラント提供で狙う効果

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コンテナ型バイオガスプラント(NTT東提供)

NTT東日本傘下のビオストック(北海道帯広市)は、生ゴミなどの有機性廃棄物をメタン発酵処理してエネルギーを回収するコンテナ型バイオガスプラントの実証実験を2022年2月に始める。情報通信技術(ICT)を活用することで安定的な運用ができることを確認し、外販につなげる。小型で運搬しやすい点も訴求する。同プラントの初期導入費用は1基当たり5000万円(消費税込み)から。22年度に数基の販売を見込む。

 

実験はNTT中央研修センタ(東京都調布市)の敷地内にコンテナ型バイオガスプラントを設置して実施。IoT(モノのインターネット)による遠隔監視システムを組み込んで運用し、NTT東の拠点の社員食堂から出る調理くずや食べ残しを処理する。実験で発生したエネルギーは、停電時にも利用可能な空気製水器の電源などに活用していく。

 

NTT東は、従来のバイオガスプラントはコスト回収や安定的な運転の観点から大型のものを建設する必要性が高かったと判断している。こうした課題をIoTを活用したデータ分析や遠隔管理によって解決したい考え。コンテナ型バイオガスプラントの外販先の例には、1日当たり1―5トン程度の有機性廃棄物を排出する食品工場や商業施設を見込む。

 

ビオストックは20年7月設立で、畜産・酪農家向けバイオガスプラントの提供などを手がける。NTT東は同年、収益源多様化の観点でクラウドサービスや文化芸術の分野でも子会社を設立した。「専門分野の会社は、本業(である通信事業)の武器になる。農業から入って、自治体のネットワーク全体や大規模システムの構築を受注するといった連携効果がある」(井上福造NTT東社長)。

日刊工業新聞社2021年12月20日

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