急げ企業風土の醸成、出光が発足した「D&I推進委員会」の役割
出光興産は多様な人材がさまざまな職場で活躍できる組織風土を形成するための、ダイバーシティー&インクルージョン(D&I)の取り組みを強化する。エネルギー業界が大変革期にある中で、新たな価値を生み出せる「オープン」「フラット」「アジャイル」な企業風土の醸成を急ぐのが狙い。
このほど、性別や職種の異なる役員、役職者8人で構成するD&I推進委員会を立ち上げた。D&Iに関する課題の抽出や目標設定、施策の立案、進捗(しんちょく)確認の役割を持つ。議論は役員や部室長と共有し、取締役会に定期的に報告する。
これらの課題の実現には、人事部に設置した専門組織の「D&I推進課」や、全社横断的に活動する「D&Iワーキング」が連携して取り組む。
多様性を尊重するダイバーシティーは多くの企業で取り入れられているが、インクルージョンは個の違いを受け入れた上で、個性を生かせる活躍の機会を増やす一歩踏み込んだ取り組みだ。
日刊工業新聞2021年11月10日