ビール醸造に適した品種開発へ、ゲノム編集でオオムギの種子休眠の長さ調節に成功

  • 0
  • 0

岡山大学資源植物科学研究所の久野裕准教授らは、全遺伝情報(ゲノム)編集技術により、オオムギの発芽しやすさに関わる種子休眠の長さを調節することに成功した。発芽時期をそろえられるようになる。ビール醸造に適した品種や、収穫前に発芽してしまう穂発芽の起こりにくい品種の開発につながることが期待される。

オオムギは栽培地域や用途によって種子休眠の長さが異なる。ビールなどの原料向けは品質をそろえるために一斉に発芽する品種が好まれ、穂発芽した種子は麦芽や食用には利用できない。

研究グループはゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」を用いて、オオムギの種子休眠の長さを支配する遺伝子「Qsd1」と「Qsd2」のデオキシリボ核酸(DNA)配列の一部を改変した。これにより、休眠時間が長くなり発芽が遅くなった。

さらに、この変異体同士を交雑して二つの遺伝子の機能をともに失った二重変異体を作製。人工穂発芽試験で野生型は容易に発芽したが、変異型と二重変異型は全く発芽しなかった。特にQsd2変異体の発芽遅延が顕著で、二つの遺伝子の発芽への貢献度の違いを明らかにできた。

日刊工業新聞2021年10月7日

関連する記事はこちら

特集

このサイトでは、アクセス状況の把握や広告配信などのためにクッキー(Cookie)を使用しています。オプトアウトを含むクッキーの設定や使用の詳細についてはプライバシーポリシーページをご覧ください。

閉じる